スキゾイドパーソナリティ障害の特徴と原因、接し方

スキゾイドパーソナリティ障害の特徴と原因、接し方

 スキゾイドパーソナリティ障害の特徴と原因、接し方を紹介します。孤独を好み、対人関係を避けるのが特徴的です。

 

スキゾイドパーソナリティ障害の特徴

 スキゾイドパーソナリティ障害の特徴には次のようなものがあります。

  • 孤独を好む。
  • 対人関係を避ける。
  • 友だちがいない。
  • 異性への関心が乏しい。
  • 生涯独身の人が多い。
  • 人付き合いを好まず、さみしさを感じない
  • 自分に対する評価を気にしない。
  • 感情表現、喜怒哀楽が乏しい。
  • 社会的な関心が乏しい。
  • 引きこもった生き方をする。
  • あらゆる場面で改まった態度をする。

 このように、まるで世捨て人のような生き方をしてしまいます。

 

スキゾイドパーソナリティ障害の原因

 スキゾイドパーソナリティ障害には遺伝的な要因がかなり関係しているといわれています。DISC1遺伝子と呼ばれる神経の成長に関係する遺伝子があります。DISC1遺伝子の変異があると、社会生活から喜びを感じにくいという症状が起こりやすいことが分かっています。なお、このDISC1遺伝子の変異は、統合失調症の人やその近親者から多く見つかっていますし、自閉症スペクトラムとも関連があるとされています。スキゾイドパーソナリティ障害でも、DISC1遺伝子の変異が関係しているといわれています。
 環境的要因としては、ネグレクト(育児放棄、育児怠慢)を受けた人は他人に無関心になりやすいという傾向が見られます。

 

スキゾイドパーソナリティ障害の人との接し方

 スキゾイドパーソナリティ障害の人は、他人と関わることに苦痛を感じます。接し方のポイントには次のようなものがあります。

  • 程よく距離をとる。
  • 親しさを求めすぎない。
  • 世間一般の価値観を押し付けない。

 単調な暮らしを理想としているので、土足で踏み入るような真似はしないほうが良いでしょう。関心があるということを教えてあげると、その人の内面を引き出せることもあります。ドアを開けるのではなく、ノックするくらいの気持ちで接するとよいでしょう。

 

スキゾイドパーソナリティ障害の克服のポイント

 スキゾイドパーソナリティ障害の人は、自分らしい生き方をしていくことが一番です。孤独を好む特性を社会に活かしたり(1人でできる仕事を選ぶなど)、共感できる人とできる範囲で交流したりすると、より自分を活かす人生を送ることができるでしょう。