回避性パーソナリティ障害の特徴と原因、接し方

回避性パーソナリティ障害の特徴と原因、接し方

 回避性パーソナリティ障害の特徴と原因、接し方を紹介します。失敗を恐れ、チャレンジを避けてしまうのが特徴的です。

 

回避性パーソナリティ障害の特徴

 回避性パーソナリティ障害の特徴には次のようなものがあります。

  • 失敗を恐れる。
  • チャレンジを避ける。
  • 責任を負う立場を避ける。
  • 不安や緊張が強い。常に怯えている。
  • 自己評価が低い。
  • 過剰なまでの引っ込み思案。
  • 好かれているという確信がないと人と関われない。
  • 人との繋がりを求めているが、傷つくのが怖いので対人関係を回避する。

 このような責任を持ちたくないという特徴から、就職や昇進を避けたり、結婚や出産を避けたりします。また、自己評価の低さから、人から好かれても不安を感じ、断ってしまうことも多いです。

 

回避性パーソナリティ障害の原因

 回避性パーソナリティ障害の人は、親に褒められなかったり何かあるとすぐに叱られたりしてきたなどの、親から自信を奪われるような環境で育った人に多く見られます。そのため、いつも怯えており、新しい人と会ったり、新しいことにチャレンジしたりすることが苦手です。ただ、人間関係は強く求めており、多くは気を許せる旧友を持っています。

 

回避性パーソナリティ障害の人との接し方

 回避性パーソナリティ障害はその消極性から長所を生かすことができません。持っている実力よりずっと下のレベルに落ち着いてしまいます。実は本人は周りの人との親密な関係を求めています。周りの人は次のような接し方をして、本人に自信を付けさせてあげましょう。

  • たくさん褒める。
  • 成功や失敗にとらわれず、チャレンジ精神を褒める。
  • 強制はしない。
  • 迷っているときは背中を押してあげる。
  • 本人を守りすぎない。

 

回避性パーソナリティ障害の克服のポイント

 回避性パーソナリティ障害の人は考えすぎて尻込みしてしまいがちです。考えるより思い切って行動することが大切です。
 行動にはリスクを伴いますが、行動しないことにもリスクが伴います。失敗した時と挑戦した時のメリットとデメリットを書き出してみて、客観的に判断してみましょう。