自己愛性パーソナリティ障害の特徴と原因、接し方

自己愛性パーソナリティ障害の特徴と原因、接し方

 自己愛性パーソナリティ障害の特徴と原因、接し方を紹介します。過剰な自信や他人に尊大な態度を示すのが特徴的です。

 

自己愛性パーソナリティ障害の特徴

 自己愛性パーソナリティ障害の特徴には次のようなものがあります。

  • 傲慢で攻撃的な態度をみせる。
  • 思いやりがない。
  • 自分を特別な人間だと思う。
  • 自分を誇大化して見せる。
  • 有名人との関係を吹聴する。
  • なんでもできると思っている。
  • 過剰な自信。
  • 賞賛を求めるが批判は受けつけない。
  • 大きな成功を夢見る。
  • 自分のために他人を利用する。
  • 職場でもマイペース。

 

自己愛性パーソナリティ障害の原因

 自己愛性パーソナリティ障害の原因には次のようなものがあります。

  • 遺伝子的な要因があるとされている。
  • 幼いころに溺愛されたり、甘やかされた人に多く見られる。
  • 卑屈な思いや劣等感を打ち消すために、過剰な自信でバランスをとっているという背景がある。

 

自己愛性パーソナリティ障害の人との接し方

 自己愛性パーソナリティ障害の人は、人を利用するのを当たり前と思っていますので、助けたりしてもあまり感謝を覚えることはありません。何かミスをしたりうまくいかないことがあると、自分に原因があるにもかかわらず、人のせいにしたり、攻撃的になったります。欠点を指摘でもすれば、激しい怒りを買うことになります。このため、職場や家庭で円滑な人間関係が崩れることも少なくありません。
 自分に対する期待値が高すぎるので、その期待に自分や周りの人が応えられないと、失望を覚えたりします。
 こういった人と上手く付き合うコツは、まずその人の良い所を賞賛してあげることです。それが本人の自信になり、自信を与えてくれたあなたを信頼するようになります。こうして十分な信頼関係ができれば、控えめな助言や暗示を与えることができるでしょう。
 また、無理な要求をしてきた場合には、相手の自尊心をくすぐったうえで丁重に断りましょう。