演技性パーソナリティ障害
演技性パーソナリティ障害の特徴と原因、接し方を紹介します。芝居じみた行動をして注目を浴びようとするのが特徴的です。
演技性パーソナリティ障害の特徴
演技性パーソナリティ障害の特徴には次のようなものがあります。
- 自己顕示欲が強い。
- 注目されていないと気が済まない。
- 注目を惹くために嘘をつく。
- 虚栄心が強い。
- 芝居がかった態度やオーバーなアクションをするが、たいてい中身がない。
- 内面的なことより外面的なことに関心がある。
- 化粧や服装に凝る。
- セックスアピールを強調する。
- 他人からの影響を受けやすい。
- 暗示にかかりやすい。
- 感情がかわりやすい。
演技性パーソナリティ障害の原因
演技性パーソナリティ障害の原因には次のようなものがあります。
- 親が外面的な魅力を重要視していた。
- 親の性的な側面を意識されるな環境で育ってきた。
- 性的虐待を受けた。
外見や性的な面が重要なものとして、アイデンティティを形成してしまったことに問題があります。その結果、周囲に自分の存在を認めてもらうには、外面的な魅力しかないと思っているのです。
演技性パーソナリティ障害の人との接し方
演技性パーソナリティ障害の人は注目されようとして反社会的な行動をしてしまいがちです。それを注意しようとすると、自分の全てを否定されているように受け止めてしまい、事態を余計に悪化させやすいといえます。
演技性パーソナリティ障害の人には、相手の内面を評価するような対応をしましょう。そうすると、安定した信頼関係を築きやすくなります。信頼関係ができた上で、控えめな助言などをしてあげると良いでしょう。
演技性パーソナリティ障害の改善のポイント
演技性パーソナリティ障害の人には、家に閉じこもる生活は合いません。うつや過食などを引き起こすことがあります。恋愛においては、すぐに親密になることはできますが、外見や表現にこだわりすぎるため、飽きられやすい傾向があります。
外に出て刺激的なことばかりを求めてもいけません。もっと、内面的な知性や感性を磨くような活動をすると良いでしょう。
人と関わるような仕事やボランティアなどの社会活動が向いています。さらに家事など身近なことにも喜びを見つけることが大切です。