マウンティング女子の特徴と自己愛性パーソナリティ障害
マウンティング女子とは?
マウンティング女子という言葉を見聞きする機会が増えてきています。
マウンティング女子という言葉を知らない人も多いと思いますが、簡単に言うと、相手より自分が上の存在であると言う事をアピールする女子の事です。
そもそもマウンティングとはどういう事かというと、元々はサルが交尾の姿勢をとる事で、動物の社会において順序を確認すると言う行為です。
具体的な体勢でいうと、格闘技を見たことのある人なら理解しやすいですが、いわゆるマウントポジションと同じです。
マウンティング女子は実際にそういうポジションを相手に取るのではなく、言葉や態度でそういったアピールをするという形です。
ドラマで取り上げられた事でここ最近かなり話題になっています。
マウンティング女子の特徴
そんなマウンティング女子ですが、どの様な特徴があるかというと様々なパターンがあります。
例えば、自分のルックスが上な事をアピールするためにあえて相手を褒めるパターンです。
「メイク凄く上手だね。私はなかなか上手にならなくていつもほぼスッピン状態なんだ」の様な発言です。
相手のメイク技術を褒めているのですが、本当に言いたいのは後半の部分でスッピンでも外を出歩けるほど自分の顔に自信がある、あなたより顔が良いという事を言いたいのです。
また、メイクを褒めるという事で化粧が濃いという悪意を表す事もあります。
とにかく相手を否定するパターンもあります。
具体的には「この間話題のあのお店のケーキ食べに行ったんだ」という相手に対して「へーあそこの店あんなに話題になるほど美味しくないでしょ。並ぶ価値無いよね」などと言います。
それが例え事実であっても、行ってきたという報告に対してその様な反応をする必要性はなく、ミーハーな相手を否定する事で自分を上にするというタイプになります。
マウンティング女子との接し方
マウンティング女子はとにかく自分を上に見せたいという特徴があります。したがって、接し方としては、褒めてあげたり、肯定してあげるとよいでしょう。マウンティング女子は褒められて満足すると、それ以上アピールしてこないという特徴があります。
自分自身がマウンティング女子にならないように
また、気付かない内に自分自身がマウンティング女子になっている事もあります。
胸の小さな人に対して「モデル体型でかっこよく服が着れていいね。私なんてTシャツも似合わないよ。」などと、自分の胸を結果的にアピールしてしまうケースもあります。
どちらが上か下かではなく、個性を尊重する事が重要なのです。
自己愛性パーソナリティ障害との関係
自己愛性パーソナリティ障害では「賞賛を求める」「自分を特別な人間だと思う」「思いやりが無い」などといった特徴があり、マウンティング女子の特徴ととても良く似ています。
自己愛性パーソナリティ障害もマウンティング女子も、誰も注意せずに放っておくと、どんどん助長し、社会的に淘汰されてしまう可能性もあります。しかし、むやみに注意すると、相手の逆鱗に触れることになります。まずは相手を讃えながら十分な信頼関係を築き、そのうえで控えめな助言などをしてみるとよいでしょう。