統合失調型パーソナリティ障害の特徴と原因、接し方

統合失調型パーソナリティ障害の特徴と原因、接し方

 統合失調型パーソナリティ障害の特徴と原因、接し方を紹介します。非現実的な知覚が特徴的です。

 

統合失調型パーソナリティ障害の特徴

 統合失調型パーソナリティ障害の特徴には次のようなものがあります。

  • 風変わりな服装を好む。
  • 霊やスピリチュアルなものへの関心が高い。
  • 奇妙な思考や行動。
  • テレパシーや呪いのような能力を持っていると信じる。
  • 偶然のことに意味を見出す。
  • 奇妙な感覚や知覚を体験する。
  • 感性や直感を大切にする。
  • 非社交的でマイペース。
  • 非現実的な考え方をする。

 このような特徴から周りの人からは変わり者として見られますが、感性の豊かさを活かして、芸術家や占い師などとして活躍する人もいます。
 症状は通例、一生を通じて現れます。その人の特徴として捉えられることも多くあります。
 現在では、統合失調型パーソナリティ障害の人は、アスペルガー症候群と診断されることが少なくありません。これはアスペルガー症候群の方が社会的に受容されている考えられているためです。

 

統合失調型パーソナリティ障害の原因

 統合失調型パーソナリティ障害の人は、他人には感じない存在を感じたり、一時的に幻聴らしきものが聞こえたりすることもあります。このことから統合失調症の遺伝が関係していると考えられています。とはいえ、統合失調症と診断されるような妄想や幻覚は現れません。言い方を変えると統合失調症の症状が発症していない状態ともいえます。

 

統合失調型パーソナリティ障害の人との接し方

 統合失調型パーソナリティ障害の人は束縛されると窮屈に感じ、自分の力を発揮できない傾向にあります。次のような点に気をつけて接すると、本人のユニークな能力を引き出せるようになるでしょう。

  • 本人のペースを尊重する。
  • 非現実な考え方を否定するのではなく、ユニークだと評価する。
  • 非現実も大切にしつつ、現実への着地点もアドバイスする。

 

統合失調型パーソナリティ障害の克服のポイント

 統合失調型パーソナリティ障害の人は非現実的な考え方をするために、生み出す独特のアイデアを上手く活かせなかったりします。現実と調和した生き方をするために、周囲との協調や協力を心がけたほうが良いでしょう。理解者や支援者とのつながりも大切です。また、アイデアを現実に活かすための訓練をしましょう。アドバイスを受けたり、セミナーを受講したりするのも一つの手段です。